SSブログ

パリ市民、電動キックボードに「ノン」 事故多発、レンタル5年で幕

2023年05月01日(月)

買い物に下り坂を歩いていた.
反対側の歩道,年配の女性が,立ち止まっていた.
なぜかな……と思って周りを見たら,下り坂を子どもらが自転車で疾走してきていた.

こどもが悪い,とは言うまい.
同じ道を,大人たちが電動自転車で行き来しているのだから.
同じ道,車道ではない,歩道を.

もうずいぶん昔,いや大昔か,都内の幹線道路を自転車で走っていて,
前方青信号だったと思う,こちら側は下り坂,交差点に右折のタクシーが停まっていた.
前が詰まっていたのだったか.
で,減速しようとしてブレーキをかけるけれど,お尻を振ってうまくいかず,
タクシーに接触して倒れてしまったことがあった.
中学生のころだったか.
そんなことがあったけれど,いつも車道を走っていたと思う.
歩道に乗り上げることは,ほとんどなかったと思う.
だんだん自転車には乗らなくなっていったのだけれど.

それにしても,この国では,歩くことは,まるで下等民のすることででもあるような扱いを受ける.

いや,デンマークだったか,コペンハーゲンで自転車専用道も整備をすすめているとか.
小さな国の,小さな都市での話だ……といわれそうだけれど.

この国で,道路整備といえば,とにかくクルマが円滑に流れるように,ということだったんだろう.
道は,でも,人が歩くためにできたのではなかっただろうか.
車道が危なっかしいからと,自転車が歩道に乗り上げてきた……,ときにクルマが歩道を占領して駐車していたり,交差点にある駐車場を突っ切って,赤信号待ち時間を節約しようとか.
それで,道を歩く歩行者はどうすればいいんだろう.
もともと首を掲げて歩いたところが道だとか,いまは歩行者が生け贄か?

いや,自分もまた,褒められた運転手ではなかった……,自戒.

―――――――――――――――――――――――――

パリ市民、電動キックボードに「ノン」 事故多発、レンタル5年で幕【地球コラム】
2023年04月30日11時00分

 フランス・パリ市で2023年4月、電動キックボード貸し出しサービスの存廃を問う住民投票が行われ、即日開票の結果、「ノン」が有効投票総数の89.03%を占めた。歩行者と接触する事故の多発に業を煮やした市民の意思が、圧倒的多数の割合で示された。投票結果に法的拘束力はないが、アンヌ・イダルゴ市長はサービスを廃止すると表明。約5年にわたって親しまれてきた電動ボードのレンタルは、8月末で幕を閉じることとなった。(時事通信社パリ支局 妹尾優)

電動キックボードに乗る人々=2018年10月、パリ(EPA時事)

市内全域に1万5000台展開

 電動ボードの貸し出し事業が欧州で本格化したのは18年。「ライム」ブランドを展開する米新興企業ニュートロン・ホールディングスは、同年6月にパリ進出を果たした。市民の健康志向や環境問題に対する意識の高まりにマッチして需要が膨らんだほか、パリ市も当初は「排気ガスを出す自動車の有効な代替手段だ」と歓迎した。

レンタルの電動キックボード=2023年4月、パリ(EPA時事)

 他ブランドの参入が相次ぐと、市は事業を認可制に移行。21年9月から2年間にわたり、計1万5000台のレンタル運用を認める契約をニュートロンなど3社と交わした。パリの面積は約105平方キロと、東京都港区、品川区、大田区を合わせたほどの広さで、市内全域に2200カ所以上の駐輪スペースも確保された。

 レンタル方法は各社で多少異なるが、まずスマートフォンに専用アプリをダウンロードし、利用者登録を行う。次に、アプリの地図で現在地付近に駐輪されている電動ボードを見つけ、予約。電動ボードごとのバッテリー残量もアプリで確認できる。

 目的地に到着した後は、アプリの地図に「P」マークで表示された駐輪スペースに移動し、アプリでレンタル終了を連絡。料金は基本料と、使用時間に応じた従量料金の合算で、カード決済される仕組みだ。
nice!(0)  コメント(0)