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児相の保護判断、AI生かす 政府、負担軽減へ対策

2023年02月15日(水)

ニュースで精神病院における看護職員による入院患者への暴力事件が報じられていた.
子どもに対する親の,保育士らの,福祉関係者の,教員など学校関係者の身体的,精神的な「暴力」をめぐるメディアの報道が絶える日はない……というような印象もあるけれど,
さて,振り返ると,同趣の事件は,急に最近になって増えてきたわけではない.
いや,それらを「事件」とみなすようになったのが最近だ,ということでもないように思う.昔から,良くないこと,非道徳的なこと,犯罪的なことという味方はあったと思う,そういう広い意味での対人サービスをめぐる問題は絶えず起きていたように思う.

たしかに「人権」ということばが広く流布してきて,
同じ出来事でも,それを「問題」と認識するようになってきたということはあるのだと思うけれど.

福祉や医療,むかし感情の労働といったことばを聞かされた.
そんな仕事に従事する人たちの養成課程のあり方,
職場のあり方,
労働に対する評価,
いろいろ考えさせられたことがあった.

それでAIか…….
なんだかちょっと,違和感が残るな,と思った.


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児相の保護判断、AI生かす 政府、負担軽減へ対策
2022年9月6日 5時00分

 子どもへの虐待が後を絶たないなか、政府は防止に向けた新たな総合対策をまとめ、5日公表した。児童相談所(児相)で相談にあたる児童福祉司らの増員計画を年内につくるほか、一時保護の必要性の判断にAI(人工知能)を活用するなどして負担軽減を図る。

 全国の児相が対応する児童虐待は年々増え、2020年度には20万件を超えた。政府は18年、児童福祉司を4年間で約2千人増員する計画を策定。その後、計画を前倒しして今年度末までに5765人に増やす目標を立てた。だが虐待の急増に追いつかない状態で、23年度以降もさらに増員することにした。

 新たな対策では児相が一時保護の必要性を判断する際、AIを活用する方針も盛り込んだ。過去に起きた膨大な虐待のデータをAIに取り込み、個々の案件と照らし合わせて必要性の度合いなどを算出。職員の判断を補助する。

 厚生労働省の担当者は「経験の浅い職員が増えており、AIを使うことで判断のぶれの補正に使える」と話す。すでに三重県や東京都江戸川区など一部の自治体でAI導入の先行事例があるが、国としてのシステムを今年度から設計開発し、24年度に全国での運用開始をめざす。

 このほか、親の交際相手への調査を徹底したり、SNSのアカウントを開設して相談しやすくしたりする。来年4月に発足するこども家庭庁が、新たな対策の司令塔的な役割を担う。(中村靖三郎)
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