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学歴,あるいは学校歴,あるいは教育とか

2023年05月11日(木)

古い記憶を呼び起こしながら,ちょっと考えていたことがあった.
学歴社会?
いや,学校歴社会じゃないか,とか.


国の会議資料を見ていたら,

学び直し(リカレント教育)を促進するため
の環境整備

第3回 教育未来創造会議 配布資料

2022年5月の会議での資料とか.
どうでもよいことなのかもしれないけれど,
「学び直し」に括弧書きで「リカレント教育」とある.

手もとの英和辞書を見ると,
recurrent a. 回帰〔再発・循環〕する
リカレント教育ということばがいつごろから使われはじめたか,よくは知らないけれど,OECDなどが使っていた.
1970年代に,神奈川県で,当時の長洲知事のもとで,OECDと共催でリカレント教育についての会議をやったことがあったかと思う.

……で,「学び直し」かな?

とても断片的な話だけれど,ずっと後になってデンマークに住む日本出身の人の話を聞いたことがあった.
息子は18歳になったら,家を出る,
大学進学するけれど,授業料等はなし,つまり無料,
大学生活の維持がむずかしくなったら,働く,
勉強をつづける気になったら,また大学に戻る……,

また,ある老人ホームでの話,
施設長は,そこでは看護師出身だった.しかし,看護師だから施設長になれたのではなかった.
そのひとは,施設長になるために,大学院で経営学などを修めたという.
看護ではなく経営の学位が,施設長の募集に応じるための条件だということだった.

そういえば,オイルショック後の世界的不況時,西ヨーロッパ各国で若い人たちの受け皿のひとつに大学がなっているといった報道もあったように記憶する.
なかば失業対策だっただろう.
たんに失業手当を提供するのではなく,大学で勉強するのを援助する.
そうしたことを可能にするような教育制度があるか,と思った.
あるいは,上のデンマークのようなことが大なり小なり各国にあったのだろうか.

学歴社会とかいう,
デンマークの話を聞いたとき,まさに学歴社会だな,と思った.
まぁ,小さな国で,教育機関の数なども知れたもの……なんてあるのかもしれないけれど.
それで,この列島はどうだろうか?
最近週刊誌で,慶應三田会の文字を見る.そういえば帝国ホテルの地下1階にそんな看板――小さな看板だけれど――を掲げた部屋があるな,なんて思いながら,べつに三田会がどうこうというわけじゃないけれど,学歴なのか,あるいは学校歴かもしれないな,などと思うことがある.
それぞれの国,地域における歴史とか伝統とかあるから,一括りにはできそうにないけれど,
列島の国を,ちょっと相対化してみるのに,参考になりそうだとは思ったのだった.


そういえば,いつごろからか,変わってきているのだと思うけれど,
看護師養成の学校の多くは,文部省の所管ではなかった.
それで,看護学校を卒業して,たとえば大学にすすむためには,どうだったろうか?と振り返る.
正看護婦の場合,だいたい専門学校3年の教育課程を終えて,国家試験を受験する.
あるいは,保健師など+1年の教育を受ける.だいたい4年の就学年数となるのだけれど,
さて,どういう扱いを受けていただろうか.


ちょっと乏しい知見の範囲の中で,誤解があるかもしれないけれど,
そんなことを考えていた.
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