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著作権……? すこし弁解とか.

2022年12月26日(月)

もうずいぶん前のことだけれど,
図書館にコピー機が置いてあった.

図書館で,資料,つまりはだいたいは公刊された本なのだけれど,そのコピーは,
図書館のサービスの一環で,リクエストがあると,スタッフがコピーしていた……かと思う.
ユーザは,資料のどこをコピーしたいか,紙に書いて請求していた……か.

スタッフにとってはけっこう負担の大きな仕事,やめたらどうか,やめられないか,
そんな議論があった……か.
それで,コピー機を置いて,ユーザの自己負担でコピーをとるようにしたらどうか,
となった……か.

それで,著作権が問題になった.
ちょっと詭弁だったのだろうけれど,コピー機は民間の事業者が設置する,よくあるコインを投入して自分でコピーをとる,と.
設置場所を,図書館が貸与する……と.

個人が,私用にコピーをとっているのだから,制約はとても弱いだろう,ということになって,
ユーザからは,異論は出なかった……はずだ.

しかし,出版サイドから異議が出たのではなかったか.

そういえば,音楽CDなどどうなっているんだろうか?
そんな話もあった.
必要ならコピー機に課金したらどうか,とか,そんな話もあったらしい.
そうはならなかった.

ネットの普及する前の話,
すこしずつネットの利用が進み始めていただろうか.

野口悠紀雄さんに「情報の経済理論」という本があった.
いや,図書館資料の生産と再生産……とか,ちょっと.

図書館の資料は,より多くの人に読んでもらうべく書庫に待機している……か.
いや,そう思う.読んでもらうために,できればより目につくところに排架する,
ちょっと広告してみる……,
例えば新聞の書評が出れば,リクエストがはいることも多いのだろう.

出版サイドでは,新刊を無制限に貸し出すことに,異論があると聞いた.
でも,よく聞くと,おおかたはあまり売れない学術書とか,ちょっとマイナーなテーマの本とかではなく,メジャーな作家の新刊などが争点だったろうか.
それでも,図書館が所蔵する資料が,そうした本の売れ湯金どれほどの影響があるのか,
自明とは言えないのではないだろうか.
列島に,3000ヵ所以上の図書館があるらしい.いや,間違っているかもしれないけれど,
それでもその図書館が,それなりの図書購入費を持てば,
どんな選書をするか,大きな問題だろうが,出版サイドとの共存の可能性こそあれ……と思った.

いや,それで著作権だったか.

このblogは,著作者の権利を侵害している……,そんなケースが少なくない.
それはかなり自覚してはいるのだけれど,
でも……と考え込む.

これまで直接に是正を求められたケースが2件あった.
それで,2件は,公開するのはやめて,下書きに保存した.
下書きに保存したのは,自分の覚えとして残すため.
もともと忘れっぽい自分のために,書いてきたことだし.

情報機器が進歩し,ネットが発達して,情報の再生産コストは劇的に低下してきた……かな.
いや,もともとネットの普及前から,知識,情報を生み出す努力に比べれば,その再生産,書籍や映像や……,ずっと簡単だったかもしれない.

それでも,知識,情報は,多くの場合より広く流布されることが目的で,書籍や雑誌などの形をとったのだったと思う.
これからどうなるかわからない.
ただ,やっぱりちょっと思案し,受け手の側の事情を考えて……と思った.
受けてから,次の受け手へ……とか.

どの知識,情報も,ぼくなりにおもく受けとめながらやってきた,
まぁ,ちょっと脱線しているな,とは思うけれど,
でも,経済的な損害などは,重く見られないのだとすれば,それでいいし,じっさいあまり大きくはないだろう.
知識,情報の生産者への敬意をどう表すか,考えないといけないのだけれど.


そう,きょうは,弁解というか,
ちょっとだけ悲しい.
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