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世襲の政治家?「岸信夫氏、議員引退を表明 後継に長男・信千世氏」

2022年12月17日(土)


たまたま積ん読だった
藤井達夫
「代表制民主主義はなぜ失敗したのか」
をちょっとずつ読み始めたところだった。

そうしたらSNS上に、いまさら世襲でもないだろう、そんな投稿があって、
いや、そんな言い方は岸信夫さんの病身を茶化すものだとか、そんな反論も出ていたけれど、
そういえば、岸田さんという人も、自分の息子を秘書官に任命したとか、
「官」だから制度上の位置づけのあるポストに就いたのだろうが、
これもいずれはこの息子を自分の後釜に据えたい、ということらしい、とか。

出典も覚えていないし、ひょっとすると記憶違いかもしれないけれど、
明治のはじめか、江戸の終わりか、合州国に行った御仁が、
ワシントン初代大統領の子孫が、ふつうの一市民として働き、暮らしているのを見て、
いたく感心したとかあったな、と思いだす。
まぁ、ブッシュさんのような例もあるのだろうが。

アメリカの政治がいいなんて思わないけれど、
でもそういわれると、列島の国の永田町には、
まるで「家業」でもあるかのように議員バッジをつけた人がいるらしい。

そうではない人も、たくさんいるのだろうから、あまり一般化してはならないのだろうけれど、
どうなんだろう。

藤井さんの議論のなかには、
いかに民主制における権力の私物化、専制政治をいかに排除するか、
先人が様々に考えてきた経緯が語られる。
先に亡くなられた元首相も、そう言えば父親の「地盤」あるいは「看板」を引き継いだ2世議員、
いや、おじいさんなどもいれれば、3世議員だったか、「世襲」の冠を外せなかった。
本人がどう思っていらしたかは、わからないけれど。

そういえば、この列島の国でも、時代をさかのぼれば、さまざまな出自の政治的なリーダーが存在していたのではなかったか。
まぁ、世の中の「安定」が続いて、みんな「安定」に飽きてきて、ちょっと刺激を求めているのかもしれないけれど(いや、そんなことはないとは思うけれど、でも)、
仮想空間上で、悪罵を投げ合っているうちに、飛び交うことばに操られてはじめているんじゃないかとも見えることがある……。

で、「世襲」の政治的リーダーなんだけど、なんだかな……。

そういえば学校の同じクラスに、当時の保守政党の幹部議員の息子がいたけれど、
彼は、父親とはまったく違う道をあるいたんだろうな、と思う。
よくは知らないのだけれど、すくなくとも政治家にはならなかったようだ。

ちょっと上の学年にも、同じ政党の幹部の息子がいて、
直接は知らなかったけれど、
卒業式の後か、喫煙で警察に補導されたのだとか。そうしたら婆やが引き取りに来た、
とか、聞いたことがあったけれど、
その人も父親とはまったく違って道を歩いているんじゃないだろうか。

まぁ、だから、岸さんの場合をあまり一般化してもいけないのだろう。
でも、ちょっと気になるな、と思う。


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岸信夫氏、議員引退を表明 後継に長男・信千世氏
2022年12月13日 5時00分
 前防衛相の岸信夫衆院議員(63)=自民、山口2区=が次期衆院選に立候補せず、引退する意向であることが11日、分かった。同日に山口県岩国市内であった後援会の会合で、岸氏が表明した。

 出席者によると、岸氏は体調がすぐれないことを理由に退き、秘書で長男の信千世氏(31)を後継とする考えを示したという。岸氏の事務所によると、会合後に「60歳を過ぎたので、次の世代を考えなくてはいけない。任期の4年間はしっかり務めたい」と報道陣に述べた。

 岸氏は、住友商事社員を経て、2004年に参議院山口選挙区で初当選。12年に衆院議員にくら替えし、現在は4期目。外務副大臣や防衛相を歴任し、今年8月から首相補佐官に就いている。故・安倍晋三元首相の実弟で、自民党山口県連の会長を務めている。信千世氏は元フジテレビ記者。(川本裕司)
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