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(憲法季評)「官邸のせい」言説はなぜ 権力構造の「健診」が必要 松尾陽…… で、すこし思い出したりしたこと

2022年08月11日(木)

記事とは、あまり関係のないことを。
いや、遠まわりしながら、近づくとか。

ちょっとだけむかしのことを思いだしていた。

松尾陽さんは「日本じゃないみたいだ」という感想を抱いたそうだけれど、
そうかな、と思った。
戦前はさまざま。
戦後だって、政治家がターゲットのテロ事件はあったし、
じっさい旧社会党の委員長が1960年10月だったか、刺殺されているし、
あるいは、近いところで2002年にも野党議員が刺殺されている。
ほかにも2人の議員が殺されているという。
恐喝などもふくめれば、もっと多くの明るみに出た事件があり、
あるいは表にでない事件も少なくなかったのだろう。


ブラジルに行かせてもらったことがあった。
ブラジリアに到着、空港からの道路には、3つの車線があった。
えっ?
真ん中は、大統領専用レーンだというのだった。
中心部はとてもきれいに計画されているようだったけれど、
遠くに、いやたいして遠くはなかったと思うけれど、家屋の密集する地域があって、
「普通の人」たちが住んでいるのだということだった。


旧ソ連邦が解体しつつあったとき、
「民族」はどうなっていくんだろうな、と漠然と考えていた。
中国なども同様か、
あるいは、アメリカの人種問題だって、同様かな……とか。
スウェーデンに行ったとき、ボスニア湾に面する中部の小都市で、
サーメの人たちの商店があった。
そうか、この国もまた、「少数民族」問題を抱えているんだな、と思った。
ついでに、町の教会の壁に、鍵十字のいたずら書きがあった。
ついでに、地方自治制度の中身をよく知らないけれど、
あるいは議員が、行政部門の責任者をかねるような仕組みになっていただろうか。
イギリスなどにも同様の仕組みがあると聞いたけれど。
で、その小都市の福祉部門の責任者は、女性の議員だった。
高校時代に社民党の下部組織にはいり、活動していたと話していた。
どこかの国と、ずいぶん違うみたいだなと感じた。


高校生のころだったか、
神々の深き欲望
を見た。観たことは確かなんだけれど、細かいところは覚えていない。
いや、大まかにもたいして覚えていない。
ただ、沖縄、というより琉球か、列島の南、列島の太古、というより、
列島とは異なる琉球弧……、
そんな印象が残っていた。


で、安倍晋三さん。
右翼対左翼?
右翼? 反共は、右翼?
左翼、と括られるほどにそれは一色だろうか?
いつごろからか、リベラルという言葉が多用されるようになった。
で、リベラルは、左翼か? 
なかなかむずかしいな、と思う。

敵の姿に似せて己をつくる……
などと。
丸山真男さんのいい読者ではなかったから、さて。
字義通りに観ていたか、たとえば、「新左翼」という、それほど新しくないタイプとか。
反共は、もっと、かなと思っていた。
新左翼が嫌った、でもたぶんそれゆえ多大な影響を受けただろう、旧ソ連邦、
あるいは中国、あるいは朝鮮民主主義人民共和国……、それらを敵として「反共」を考えたか。


役所、役人。
公務員、civil servant……。
そして、政治家。あるいは、政治家という職業。
それは職業なのだろうか、
あるいは、職業でいいのだろうか。

あるいは誤解かもしれないけれど、
いま、ある自治体で首長となっている人、公務員だったころ、
ある民間企業の人事部門の幹部が、面接することがあって、
彼は人事を手段として使う人
というようなことを語っていた、と聞いた。
すこしわかる。
安倍さんの「内閣府人事局」の発想だな……と感じた。

むかし聞いた話、イギリスの政治家と官僚組織。
政治家は、原則的に官僚組織の人事に手を出さないとか。じっさいがどうだか知らないけれど。
官僚組織のトップ、幹部との関係は、いろいろありそうだなとは思うけれど、
組織の規律は、組織的に、というところか。
官僚組織の側でも、政治家、というより政党か、政策研究の上で政治家・政党の要求に応えられるように準備しているとか。

で、こんなこと、憲法と何か?


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(憲法季評)「官邸のせい」言説はなぜ 権力構造の「健診」が必要 松尾陽
2022年8月11日 5時00分

 安倍晋三元首相が撃たれたその日、東京でウズベキスタンの憲法改正案をめぐる国際シンポジウムに出席していた。私は、長期的で安定的な構造を提供する憲法の役割を強調する報告をした。

 その報告の直前に安倍元首相が撃たれたと、妻からのメッセージが携帯電話に届き、「日本じゃないみたいだ」という感想が思わずこぼれおちた。シンポジウムの終了後、名古屋に到着する前に訃報(ふほう)に接した。ただ、駅も電車内もいつもとかわらぬ状況であった。

 同様のことがウズベクで起きたらどうなるだろうかと新幹線の車内で考えを巡らせていた。数年前、ウズベクを訪れたとき、大統領の車列とすれ違った。大統領側の車線は通行止めになっており、中央分離帯の上に警察官が等間隔に立っている。警察官の向こう側を大統領の車列が猛スピードで駆け抜けていった。1991年にソビエト連邦から独立し、共和制国家となって30年ほど経つといえども、大統領の権限と権威は非常に強いようだった。

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