〔私見卓見〕 交通規則を周知せよ 豊田都市交通研究所元主席研究員 楊甲
2023年10月08日(日)
たぶん年をとってちょっと短気になっているかもしれない
なんて思っているけれど
先日も国道に沿ったあまり広くもない歩道を しかもちょっと下りになっているところを
若い男の操る自転車が疾走してきて
年配の女性は自転車降りてやり過ごそうとしているように見えるし
こちらは脇にどけとでも言われているようで つい大きな声を張り上げてしまった.
ぶつかって大きな事故になることが亡いわけじゃないけれど
大方はそこまでいたらず 適当にやり過ごしている自転車だけれど
最近は 電動補助付だったり 中には見た目ですぐには見分けがつかない電動自転車もあるし
さらにはキックボードだったか やっかいな連中が歩道をわが物顔で走る.
クルマは一応交通法規を勉強させられるけれど
自転車やキックボードではそんなことはない.
そういえば 歩行者はどうだったっけ?
―――――――――――――――――――――――――
〔私見卓見〕 交通規則を周知せよ 豊田都市交通研究所元主席研究員 楊甲
2023/6/6付日本経済新聞 朝刊
交通事故につながる主な要因は交通規則の違反である。道路区間の指定最高速度の超過、横断歩道での歩行者通行妨害、止まれの路面表示がある場所での一時不停止などによる事故が多い。現在、全国で整備が進んでいる「歩車分離式交差点」についても多数の問題が起きているようだ。
歩車分離式交差点は、歩行者の通行の安全性を確保するため、車両の通過と歩行者の横断が交わらないよう青信号のタイミングを分離した交差点である。歩行者が横断中に車両が横切らないように信号を制御し、事故を減らす仕組みだが、事故の誘発要因も潜む。例えば、自転車の通行タイミングは走行位置(横断歩道または車道)によって異なる。自転車は車道を走行している時、歩行者用信号の現示ではなく、車両用の信号の現示に従わねばならない。
また、歩車分離式交差点には、斜めに横断できるスクランブル交差点と一般的な交差点がある。スクランブル交差点では、斜め横断の路面表示が整備されているため、歩行者は専用信号現示の際、斜めに横断できる。その一方で、歩行者の斜め横断が禁じられている一般的な交差点でも斜め横断している歩行者を見かける。こうした細かい交通規則は一般市民にとってはわかりにくい。
なぜ交通規則について正しい知識を多くの市民がもっていないのか。規則に関する周知方法を主に学校教育や運転免許教習に頼っているのが大きな理由だろう。歩車分離式交差点など比較的新しい交通規則については自治体、警察が様々なイベントや冊子を通じて周知する取り組みが重要だ。
近年、交通規則の一部が日本道路交通情報センターのホームページに掲載されるようになった。ただ、このようなオープンデータは道路管理者や道路交通分野の研究者、技術者は日常的に利用しているものの、一般市民が見る機会は少ないだろう。
普及が進んでいるデジタル道路地図に関する技術を活用し、グーグルマップのような形式で交通規則も合わせて提示することが望ましいのではないか。様々なツールを使って交通規則を広く周知できれば、事故が減ることにつながるはずだ。
たぶん年をとってちょっと短気になっているかもしれない
なんて思っているけれど
先日も国道に沿ったあまり広くもない歩道を しかもちょっと下りになっているところを
若い男の操る自転車が疾走してきて
年配の女性は自転車降りてやり過ごそうとしているように見えるし
こちらは脇にどけとでも言われているようで つい大きな声を張り上げてしまった.
ぶつかって大きな事故になることが亡いわけじゃないけれど
大方はそこまでいたらず 適当にやり過ごしている自転車だけれど
最近は 電動補助付だったり 中には見た目ですぐには見分けがつかない電動自転車もあるし
さらにはキックボードだったか やっかいな連中が歩道をわが物顔で走る.
クルマは一応交通法規を勉強させられるけれど
自転車やキックボードではそんなことはない.
そういえば 歩行者はどうだったっけ?
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〔私見卓見〕 交通規則を周知せよ 豊田都市交通研究所元主席研究員 楊甲
2023/6/6付日本経済新聞 朝刊
交通事故につながる主な要因は交通規則の違反である。道路区間の指定最高速度の超過、横断歩道での歩行者通行妨害、止まれの路面表示がある場所での一時不停止などによる事故が多い。現在、全国で整備が進んでいる「歩車分離式交差点」についても多数の問題が起きているようだ。
歩車分離式交差点は、歩行者の通行の安全性を確保するため、車両の通過と歩行者の横断が交わらないよう青信号のタイミングを分離した交差点である。歩行者が横断中に車両が横切らないように信号を制御し、事故を減らす仕組みだが、事故の誘発要因も潜む。例えば、自転車の通行タイミングは走行位置(横断歩道または車道)によって異なる。自転車は車道を走行している時、歩行者用信号の現示ではなく、車両用の信号の現示に従わねばならない。
また、歩車分離式交差点には、斜めに横断できるスクランブル交差点と一般的な交差点がある。スクランブル交差点では、斜め横断の路面表示が整備されているため、歩行者は専用信号現示の際、斜めに横断できる。その一方で、歩行者の斜め横断が禁じられている一般的な交差点でも斜め横断している歩行者を見かける。こうした細かい交通規則は一般市民にとってはわかりにくい。
なぜ交通規則について正しい知識を多くの市民がもっていないのか。規則に関する周知方法を主に学校教育や運転免許教習に頼っているのが大きな理由だろう。歩車分離式交差点など比較的新しい交通規則については自治体、警察が様々なイベントや冊子を通じて周知する取り組みが重要だ。
近年、交通規則の一部が日本道路交通情報センターのホームページに掲載されるようになった。ただ、このようなオープンデータは道路管理者や道路交通分野の研究者、技術者は日常的に利用しているものの、一般市民が見る機会は少ないだろう。
普及が進んでいるデジタル道路地図に関する技術を活用し、グーグルマップのような形式で交通規則も合わせて提示することが望ましいのではないか。様々なツールを使って交通規則を広く周知できれば、事故が減ることにつながるはずだ。
2023-06-06 22:52
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