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宗教の違い、認め合って 日本ムスリム協会・樋口前会長、語り続けるイスラムの真意

2023年11月08日(水)

ちょっと古い新聞記事が目にとまった.
ムスリム.

中田考さん,影響を受けたらしい若い人が,ISに参加するということだったか,
それでなぜだかよくは知らないけれど,身柄を拘束されたのだったけれど,
ちょっと興味をもったのだったか.

そういえば,ムスリムはイスラム教徒,イスラムの教えに従う信徒の集団ということか.
それで,ユダヤも似たようなものか.
ついでに,キリスト教も.

民族とか,国家とか,
ムスリムとは別のもの.
……といいつつか?

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宗教の違い、認め合って 日本ムスリム協会・樋口前会長、語り続けるイスラムの真意
2015年5月23日

 「日本人ムスリム」の顔として最前線に立ち続けている日本ムスリム協会(東京都渋谷区)の前会長、樋口美作(みまさか)さん(79)。2001年の米同時多発テロの際も殺到する取材に対応し、いままた、過激派がらみの事件が多発する中、イスラムの教えの真意を方々で説き続けている。留学でエジプトを訪れてから今年で50年。日本人ムスリムとして生きる樋口さんの思いとは。

 関西で400回以上も続く宗教者懇話会。樋口さんの講話「イスラムの現状 光と影」が5月14日、大阪市内であった。

 「彼らはイスラム教に反している」――。過激派組織「イスラム国」(IS)による邦人人質事件を批判したうえで、参加した仏教関係者らを前に宗教間対話の必要性も訴えた。

 「違いを認め合うことが大切。他宗教を知ることで、自らの宗教への理解をさらに深められる」

 樋口さんによると、ムスリムの在日外国人は10万~15万人。日本人は1万~1万5千人。国際交流の進展や国際結婚で年々増え、以前に比べれば日本社会のイスラムへの理解も進んだ。

 ところが、過激派がらみの事件続発で、在日外国人ムスリムの中には職場を追われたり、日本人ムスリムでも家族関係を悪化させたり、せっかく入信しているのに教えから離れてしまったり。そうした事態を変えたいと、誤解を解くための講演や対話を続けている。

 「『失うものが少ない年寄りは束縛を受けている若者の代わりに声をあげるべきだ』。平和運動でのアインシュタインの言葉です。私も何かできないかと」

 初めからイスラムの教えに共感したわけではない。早稲田大卒業後、海外留学への思いが募った時に知ったのが、エジプト政府招請の留学生募集。応募の条件が「イスラム教への入信」だった。

 酒類や豚肉類は禁止で一日5度の礼拝。当初は何度も逃げたくなった。1965年、カイロのアズハル大に念願の留学を果たしたが、騒然とした国情や不平等な光景に、失望の連続だった。

 ところが暮らしに慣れるにつれ、殺伐と見えた社会にも、遠い国から来た自分たちに手を差し伸べてくれる心温かな人々がいることに気づいた。イスラムの同胞愛を知り、失望は誤解と偏見だったことに気づかされた。その後、日本航空に入社。サウジアラビアやエジプト、イラクで暮らし、信仰は揺るぎなくなった。

 1990年から2003年まで日本ムスリム協会の会長。退任後も、最前線に立ち続ける。

 4月上旬、国内外のイスラム指導者と日本の宗教者による国際会議が東京都内であった。日本人ムスリムとして、神道、伝統仏教との類似点を語ったうえで、会場に問いかけた。「私たちの国には戦争がない。だからといって平和な社会でしょうか」

 少し前まで年間自殺者は3万人超。経済格差も広がる。日本は人心がすさんだ戦場なのではないか。その点、日本が忘れかけている家族愛や貧困者への支援などは、イスラム社会に息づいているという。

 「日本に住むムスリムがイスラムの美徳を忘れず、平和で中道な生活を送るならば、語らずして私たちへの理解が広がっていくと思うのです」(藤生明)

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