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教員試験、小学1.1倍 全体は1.6倍、初めて2倍切る 来年度採用 /東京都

2023年10月10日(火)

いつごろだったか 教育学部とか あるいは学芸学部とかの名称が変えられていった.
人間科学部とか なんかよくわからない いや 今風なのか そんな名称の学部が誕生していった.

さいきん芸能関係の業者が会社の名前を変えることになったそうだが
そのころの大学はどうだったのだろう.
そういえば 東京学芸大学は まだその名称を維持しているな.
しかし 東京教育大学は 筑波大学と名前と立地を変えた.もとは 東京高等師範か.
名前が変わってどうだったんだろう.
やはり名は体をあらわしたのだろうか.

団塊の世代のジュニアが年をとっていって 次第に義務教育年齢の子どもの数が減少していった.
学級の規模が問題とされていたのは ずいぶん前のことじゃなかったか.
教員の数に合わせたのだろうか 学級規模がすこしずつ小さくされていった……というのは
ぼくの偏見だったろうか.
そこに教師と学生の関係に対する なんらかの議論があったか あまり思い出せない.
海外の事例が取りあげられることもあったが じっさいの学校の運営に反映されただろうか.

人口減少 とりわけ子どもの出生数の減少の前に
たぶん教師はあまり必要なくなる そんな「気分」だったんだろう.

大学の教員養成学部には将来がないとでも思ったのだろうか. 

それにしても不幸なことだったように思った.
なぜ…… うまく言えないけれど
JNRについても ちょっとそう思ったのだったけれど なんというか
保守党の日教組嫌いを見ながら
日教組の 組合組織の端っこの方を見ながら
なんというか 不幸なというか ばかげたというか そんなことを思うことがあった.
……JNRについて さいきん亡くなった偉いさんご自身が 経営などの合理性からではなく
対組合の政治判断がもっとも大きかった と語っていたと思う.
列島の交通体系をどうしたらいいのか……なんて議論は ほとんど聞かれなかったな と思い出す.
だから 当時の国労などの幹部の発言が正しいなんて思わないけれど.
残念なことだった そう思っているが
さて 公立学校はどうなんだろう.

たとえば老朽化した校舎の建て替えが話題になることがある.
自治体再編や 児童数減少での統廃合などが契機になることもあるけれど
なかには数十年 老朽化した校舎が 考えてみれば 団塊の世代にあわせて あるいはそのジュニアにあわせて整備されてきた校舎が まとめて老朽化してきて どこから手をつけようか……なんてことになってきたのではなかった.
でも 自治体の庁舎は 立派な高層ビルに建て替えられていく.
足下には 老朽化して耐震工事の跡も痛々しいぼろ校舎が……なんて図がよく見られる.
古い校舎でもいいと思う.

そういえば高校は 団塊世代に備えて 各学年1クラスずつ増設されていた.
でも いま考えればひどいもので 元の屋上に3つの教室を増設していた.地震でも来たら たいへんだったかもしれない.
そうではあったけれど だから立派な見栄えの校舎がいいな……なんてちっとも思わなかった.
教師はどうだったんだろう.
教えることに熱心な人 むしろ管理者への道を望む人……よくは知らない.
印象に残る数少ない教師は ヒラ教員として 職業人生を終えていたように思う.
あるいは 熱心な担任だった人は 大学の教員に転じた.彼とそんなに親しく話したことはなかったけれど 印象に残る人 戦後 アメリカに留学した英語の先生 彼はなんとなく当時の学校の現場にうんざり あるいはがっかりしているような印象が残る.

いや 脱線しっぱなしだけど さて どんな人が教師になっていくだのだろう.
記事が伝えるように 1.1倍とか 1.6倍とか いや これでは競争試験にはならない.
試験のあり方自体を徹底して見直さないといけないのかもしれないけれど
とりあえず現行の採用の仕組みを前提として これはもう競争試験ではない.

なんだかな……と思い 先行きを考えてしまう.
もっと自由で もっと多様であるべき学校なんて考えたこともあったけれど
思いかえせば 多くの教師が 朝の朝礼とか みんなでがんばる運動会みたいなものには熱心だったことばかり思い出される.



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2023年09月30日 東京 朝刊 東京四域・1地方

教員試験、小学1.1倍 全体は1.6倍、初めて2倍切る 来年度採用 /東京都

 都教育委員会が実施した2024年度の教員採用選考について、小学校の受験倍率が1・1倍だったことが分かった。都教委が29日、発表した。小中高、特別支援学校を合わせた全体の倍率も1・6倍で、初めて2倍を切った。いずれも過去最低だった前年を下回り、教員の質の低下や人手不足がいっそう懸念される事態となっている。

 国語や数学など中学高校共通の倍率は1・8倍、特別支援学校は1・3倍。特に深刻なのが小学校で、2280人が受験し、2009人が合格した。受験者数は10年前より半減したが、「35人学級」の導入などで採用数を増やす必要があり、合格者数は約1・6倍に増えた。

 また、新たな人材の掘り起こしをめざした選考制度の結果も公表された。教員免許なしで受験できる社会人選考は、「40歳以上」だった応募年齢が今回から「25歳以上」に引き下げられ、前年の15人を大幅に上回る149人が受験。88人が合格した。教員経験者向けの「カムバック採用」には102人が受験し、83人が合格となった。

 都教委は新たな取り組みとして、「ペーパーティーチャー」向け研修などを予定する。担当者は「免許なしで合格した方に、確実に免許取得をしてもらえるよう働きかけるなど、合格者に確実に教壇に立ってもらえるようアプローチを続けていきたい」と話す。(本多由佳)

 【図】

東京都の教員採用選考の受験倍率の推移
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