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ジャニーズ事務所……■「正しい方向へ重要な一歩」 英BBC番組制作の記者

2024年01月07日(日)

あるいは,そういう世界なんだと思っていなかったか……,
どうだろうか.

ませたガキ……だったわけでもないけれど,
行くところがなくなって,人の懐など当てにしながら,新宿の街ときおり出かけていた.
二丁目や,ゴールデン街とか.

街頭はだいぶん静かになりつつあっただろうか.
そのかわりに,「身内」同士の争いが目立っていたかもしれない.

そういえば,イギリスでも同じような事件があり,
アメリカのショービジネスでも同様だったとか.
そして,多くの場合に,マッチョな男が登場する……かな.

どうかいっときの消費財で終わらせない……,ということか.

でも,どこかで,だれかが,いや男が,あるいは女が,
嘲り,舌打ちしているような,それがあるいはけっして少なくないような,
そんな空気を感じなくもない.

なにか,もっと違う,後戻りさせないような,何かがありそうにも思うが,
それはなんだろう? ちょっと自問しているが.


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被害告白「くんでくれた」 元ジャニーズJr.「やっとスタートライン」 事務所の対応「待つ」
2023年8月30日 5時00分

[写真=200回以上被害を受けたと語る元ジャニーズJr.の大島幸広さん=吉田耕一郎撮影]

 ようやく「事実」と認めてもらえた――。ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏の性加害を認定した「再発防止特別チーム」の記者会見に、性被害を訴えてきた元ジャニーズJr.たちからは安堵(あんど)の声が上がった。当事者は特別チームの調査報告を受けて事務所がどう対応するかを注視している。▼1面参照

 「忖度(そんたく)なしに全てを語っていただいたと思う。性加害があったとはっきり言ってもらえたことがなにより大きい」

 特別チームの記者会見について元ジャニーズJr.の大島幸広さん(38)は取材にそう語った。

 大島さんは事務所の藤島ジュリー景子社長が性加害問題について「知りませんでした」と語る様子を見たことをきっかけに、被害を告白した。「知らないわけないだろ。うそつくな」。そんな思いだった。

 13歳の時、Jr.たちがメインで出演するテレビ番組に応募すると、ジャニー氏から電話があり「明日レッスンがあるからおいで」と言われ、翌日NHKのレッスン室へ行った。そこでジャニー氏に声をかけられて自宅に泊まることになり、風呂で性器を触られ、ベッドで口淫(こういん)された。性体験がなく、わけがわからなかった。隣のベッドのJr.の所にもジャニー氏がきて、同様のことをしているのを目撃した。

 翌朝、1万円を渡され、雑誌の撮影があることを告げられた。あの行為があると、仕事がもらえるんだ。それが暗黙のルールなのだととらえた。ほぼ毎週末、自宅に泊まり、長期休暇も合宿所で過ごした。「被害がない日はほとんどなかった」。在籍していた約2年で、性被害は200回以上に及んだという。

 ハワイで雑誌の撮影をした際、同行した先輩のJr.に「(性的行為が)きつい」とこぼすと、「他のJr.以上に気に入られてるから、ソロデビューもできるかもしれない。もうちょっとがんばれ」と言われたという。この世界は狂っていると感じ、芸能界への夢をもてなくなっていた。

 15歳で事務所を辞めたが、性的行為の場面を思い出したり、眠れなくなったりすることもあった。「今はジャニーズ事務所の会見を待つのみ。この問題は、事務所だけでなく芸能界、国の問題でもある。このタイミングで変えていかないといけない」

 特別チームのヒアリングを受けた俳優でダンサーの橋田康さん(37)は「やっとスタートラインに立てた」と語る。早い段階から実名と顔を出して性被害を告白したが、SNSで「ウソだ」などと誹謗(ひぼう)中傷を受け、傷ついてきた。「(調査報告書は)性加害が事実であったと提示してくれた。僕の思いや言葉をくんでくれた内容」と評価した。

 ただし、被害者が全員救われるのか、声を上げられるかはわからない、という。「今後の事務所の姿勢次第だと思う。社長の退任はひとつの区切りとしては重要だが、新しい社長に交代したからOK、ではない」と語る。「ジュリー社長は謝罪も含めて辞める前にやれることはたくさんあるのではないか。性加害のあった時代にいた人が話すことと、全く新しい人が話すのでは違う。当時いなかった人に謝罪の言葉を言われても響かない」

 「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也代表(57)はホームページでコメントを発表し、「期待していた以上の調査結果。『性加害の認定』が実効的な提言として記されたことは大きな成果で、私たちの悲痛なる告白がそのまま反映されたものだと素直に受け止められます」と評価した。ただジュリー社長が辞任すべきだとの提言については「辞任して責任から逃れることは許しがたいと思っています。性加害という『負債』も含めてすべてを継いだ方として、辞任とは異なる責任の取り方を求めていきたい」とした。(島崎周、狩野浩平、編集委員・大久保真紀)

 ■質疑応答1時間

 再発防止特別チームの記者会見の会場には、開始1時間前から多くの記者が駆けつけた。藤島ジュリー景子社長の辞任を求める提言内容は、各社が速報を流した。会見では約150人の報道陣、20台以上のテレビカメラを前に、座長を務める前検事総長の林真琴氏が性加害の事実認定について語り始め、会見の様子は生中継もされた。質疑応答は1時間に及んだ。

 特別チームのメンバーが、藤島社長が問題について「知らなかった」と語ったことについて「知らないではすまされない」と述べる場面もあった。また調査では、ジャニー氏以外の事務所社員による性加害があることも確認されたという。

 ■「正しい方向へ重要な一歩」 英BBC番組制作の記者

 調査のきっかけの一つになったのは、英公共放送BBCによる3月のドキュメンタリー番組「J―POPの捕食者 秘められたスキャンダル」だった。番組づくりを担ったモビーン・アザー記者は特別チームの会見直後、朝日新聞の取材に、「虐待のサバイバー(生存者)たちに正義をもたらす動きのなか、正しい方向に進むための重要な一歩だと感じている」と、調査結果を歓迎するコメントをメールで寄せた。

 アザー氏は、性加害を認定する結果が出たことについて、「サバイバーたちが勇気をもって声をあげたからだ」と指摘。一方で、「この虐待は単に喜多川氏の犯罪というだけでなく、(日本の)不処罰文化をめぐる問題でもある」と訴えた。

 被害者への補償、ジャニーズ事務所自身の抜本的な変化、さらには、社会の変化の必要性も強調した。(ロンドン=藤原学思)

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