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学校図書購入費、計画の6割弱 21年度

2023年11月11日(土)


もうずいぶん前のことになるけれど,
公立図書館と学校図書館の連携ができないか,としばらく模索していた.
といって,たいしたことをやっていたのではない.
学校図書館のコレクションが,とても貧困である,
ということが,たぶん学校側にとってもはっきりしていたのだろう.
そのうえで,そうした貧しさを,公立図書館の本をまとめて学校に貸し出すことで,すこしでも補ったらどうか,となった.
もちろん漫然と公立図書館の本を,学校の図書室に飾ればいいというのではなく,
なにかテーマを決めて,学校側にとって喫緊の課題であるような,あるいはカリキュラム上重要な,欠かせないような本を見繕って,読み手にあわせながら選書して,貸しだそうということだったかと記憶する.

ぼちぼちパソコンなどの情報機器が,学校にも,図書館にも入り込みつつある時期だったろうか.
それはそれで大きな課題になる……とは思ったが,そのことも含めて,図書館の可能性を探っていこうということだったか.

ただ,対象となったのは小学校,教員がどの程度考えていたか,知らない.
しかし校長は,とても積極的だった.
その後,どうなっただろうか.

それにしても,本の紹介というと,すぐ小説の類がでてくることが多い.
世の中に流通する書籍のタイトルで,では小説はどのくらいなのか,と考える.
あるいは,こどもの本なるものが,よくとりあげられる.絵本とか,童話とか,あるいは子ども向けの翻案された文学作品とか.
それがいけないこととか言うわけじゃないけれど,
本の世界は,ずっと,ずっと広く,大きいのだと思う.

で,媒体として,本や雑誌などと情報機器,PC,スマホなどと,さてどう違い,どう同じなんだろうとは,むかしから興味がなくはなかったけれど,
最近はやりのAIなど,どう考えればよいのか,すこしはぼんくらの脳みそをかき回してみようとは思う.

それにしても、小学校,中学校,高校,さてどんな図書室があるのだろうか.
さいきんも図書購入葉酸のかなりの部分が図書購入以外に、たとえば冷房のための電気代などに使われていたとか,そんな自治体の例が報告されていた.
もともと学校の図書室を強化しようなんて自治体を、あまり聞いたことがない.どうなんだろうか.
下手すれば大学だって同じか.
アメリカの大学図書館の話を聞いたことがあったが,大量の副本がある……というのがあったけれど,それは,教員が指定した本を学生たちが借りることができるように,ということだったか.
この国の大学図書館はどうなんだろう.
建物の新築などはよくニュースに出てきたりするけれど,蔵書がどうなのか,あまり聞かない.
まぁ,その程度なんだろうか.





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学校図書購入費、計画の6割弱 21年度
用途は自治体の裁量
2023/7/14付日本経済新聞 夕刊

公立の小中学校と特別支援学校小中学部に対する学校図書館(図書室)の図書購入の決算額が、2021年度に国が措置した地方交付税交付金の6割弱にとどまることが文部科学省の調査で分かった。交付金の使途は自治体の裁量によるため、別の用途に回されたとみられる。

対話型人工知能(AI)「チャットGPT」の躍進が続く中、探究学習などで情報活用能力を育む図書室の重要性は増しており、図書の充実が課題になっている。

文科省が今年3月に全国の自治体を対象に決算額をまとめた。21年度は220億円を不交付団体以外の自治体に地方交付税で配分。市区町村立の小中学校は約126億円、県立特別支援学校小中学部は約1億円を図書購入費に充てており、国の計画に対する決算額は6割弱にとどまった。

文科省によると、地方交付税で措置された額に対する決算額の割合は年々減少傾向にある。担当者は「決算額が増加するよう目指しているが、自治体によっては図書の整備状況に差が出ている」と指摘した。

専修大の野口武悟教授(図書館情報学)は「子どもが紙もデジタルも両方使いこなせる環境をつくることが大切。図書室は学びを支える基盤で、自治体は格差が生まれないよう適切に予算化すべきだ」と話した。
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