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オランダ国王、奴隷制関与を謝罪 「人道に対する罪」

2023年07月11日(火)

人は時代の子なんだな,と思うことがある.
時代を超えて生きることはできないのだから.

時代は,先行する時代を捨て去ることはできない.
水月湖じゃないけれど,年縞のように積み重なっていく……のだろう.
もちろん一つひとつの縞模様の厚さは,その時々の環境によって異なるのだろう.
僕らの生きる時代もまた,同様というべきか.

そんなこともあって,「歴史」でも勉強しようか,と思ったことがあった.
若いころ,先の見通しなんてあるわけもなく,漠然とこんな道,あんな道……と想像していた.
まったく違う道を歩いてきたようにも思うし,いや,元々そんなものとも思う.

人口学者は,これからはアジアの時代,そしてアフリカの時代になるだろうという.
人口増減の見通しから.
考えてみれば経済大国はだいたい,人口大国でもあった(ある)んだろう.
人口大国が経済大国であるかどうかは,政治体制や経済政策のありように左右されたかもしれない.

そう,思いだした,たとえばマルクスがどんな将来像を描いていたか?……で,たいしたこと,なかったんじゃないか……とか.結局未踏の社会は,現に眼前にある社会の先に見通すしかないのだから,と思う.資本論は,だから未来社会論ではないと思った.それでよい.
ケインズだって,「わが孫たちの経済的可能性」を,どんなふうに語ったか,と思い出す.

そういえば,台湾,帝国日本の統治が半世紀におよんだのだそうだ.
日本統治下に生まれ,育った人が,戦争終結時50歳.
たぶん,そこは,朝鮮半島とはちょっと違っていたのかもしれない.
半島の帝国日本による併合は35年間だったか.まぁ,これも短い時間じゃないか.
統治の形式というか,支配国側の態勢にはかなり差があったとも聞くが,どうだったろうか.

「東京人」の最近号で,川本三郎さんが,台湾のことを書いている.そうだな,と納得させられるような.
半島についてはどうなんだろう.
以前,文庫で「日本帝国と大韓民国に仕えた官僚の回想」(任文桓 ちくま文庫)を読んだ.
よかった.

あったことを,なかったことと言うのは,ちょっとどうだろうか.
もちろん,あったことといっても さまざまなことがあったのだと言うことはできる,もちろん.

帝国日本は,遅れてやってきた近代化のなかで,とても圧縮されて年縞を描いたかもしれない.
どんな色の年縞だったろうか?

そういえば,ちくま学芸文庫に「朝鮮の膳/朝鮮陶磁名考」(浅川巧)があった.
浅川伯教,巧,ほとんど知らなかった.
そんな人たちもいた.

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REUTERS

世界のこぼれ話
2023年7月3日2:22 午後UPDATED 8日前
オランダ国王、奴隷制関与を謝罪 「人道に対する罪」
By Reuters Staff

【写真】 オランダのウィレムアレクサンダー国王は1日、オランダが過去に奴隷制度に関与したことや、その影響が現在も続いていることを謝罪した。アムステルダムの奴隷制記念碑前でスピーチするウィレムアレクサンダー国王。代表撮影(2023年 ロイター)

[アムステルダム 1日 ロイター] - オランダのウィレムアレクサンダー国王は1日、オランダが過去に奴隷制度に関与したことや、その影響が現在も続いていることを謝罪した。

旧植民地を含むオランダの奴隷制度廃止から160周年となるのを記念してアムステルダムで行われた式典で「オランダの奴隷制の歴史を思い起こすこの日、私はこの人道に対する罪について許しを請う」と述べた。その上で、オランダ社会における人種差別は問題として残っているとの認識を示した。

ルッテ首相も昨年12月、オランダが過去の大西洋奴隷貿易に責任があり、そこから利益を得ていたと認めて謝罪していた。

オランダ王室は同月、植民地の歴史における王室の役割について独立調査を委託しており、2025年に結果がまとまる予定だという。
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英雄!?/ウクライナ大統領、「英雄」と帰国

2023年11月05日(日)

英雄なのか?
数年前,この英雄たちは,どのようにメディアを飾っていただろうか.
数年前の話は,フィクションで,英雄伝説こそが真実なのだろうか.

今回の戦争で,お互いに「似た者同士」の,だからこそ一種近親憎悪にも似たような,
そんな印象を受けるのだったけれど,
それを無理無理に,民主主義対全体主義という図式に押し込んでいるのではないか,
そんな印象が強い.

アゾフ連隊とか,もともとは正規の軍隊ではなかったはずだ.
いったいウクライナの軍事組織はどんなふうにできているんだろう.
それは,たぶんどうじにロシアの軍事組織がどうなっているか……にもつながりそう.

そういえばロシア軍の死者が相当数に上るとか,
それで思い出すのだが,ノモンハン戦争でも,ソ連軍の戦死者は相当数に上ったのではかったか.
どの本だったか,ひょっとすると直接の戦闘の場面で,関東軍より多いくらいの死者を出していなかったか.
アフガン戦争でも.相当の人的損失を出したとか.
一体どんな軍事組織の上で戦ったいるんだろう.


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ウクライナ大統領、「英雄」と帰国
2023/7/10付日本経済新聞 夕刊
【キーウ=共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、ロシアの侵攻直後にウクライナ南東部マリウポリのアゾフスターリ製鉄所で抗戦し、国内で「英雄」とたたえられる元部隊指揮官5人と共に訪問先のトルコから帰国した。ロイター通信が伝えた。製鉄所で戦ったウクライナ内務省系の軍事組織「アゾフ連隊」のメンバーらは昨年5月に投降した。一部はトルコが仲介した捕虜交換で、終戦までトルコにとどまることを条件に解放されたとされる。

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