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<卓上四季>五つの輪の向こうに

2023年11月19日(日)


いつごろからだろうか テレビはよく見る というか 
つけっぱなしにしていることが多いのだけれど
スポーツ番組というのをあまり見なくなって さいきんはほとんど見ない……かな
なぜだろう 
東京オリンピックなど まったく見なかった いやニュースなどに流れる映像は見ていたけれど

仕事を辞めて……からではなく もうすこし前から
興味がすこしずつなくなってきたんだろう 
興味や関心はどこに向かったんだろう

……………いや 高校までは体育系のクラブ活動に参加していた
高校のころ 別段時代の流れに流されたなんて思ってはいないけれど 
「高校紛争」に巻き込まれた……じゃなくて 巻き込んだか
そのときも なぜか体育系のクラブの連中が仲間に多かった

オリンピックでいうと ロサンジェルス大会のころからとか言われるけれど 
プロスポーツのショービジネス化が言われていたな と思い出す


どこかの知事が オリンピック招致に関連して 「失言」が取り沙汰されていた
天皇の親戚とか お土産を持っていったと騒がれていたのは そんな遠いむかしのことじゃない

アメリカの大リーグの ヘンなルールは 一定の時間内に試合を終わらせるためとか言われる
ダラダラ試合をやられたら テレビの放映枠に収まらない ということらしいとか
いや オリンピックだって ずっと前から変な時間に試合が始まったりしていたじゃないか といわれそう


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<卓上四季>五つの輪の向こうに
2023年7月22日 05:00 北海道新聞

札幌の夏の風物詩、大通公園のビアガーデンがきのう始まった。黄金色の麦酒を楽しむ人々は幸せそう。木陰を伝って西11丁目に来ると目に入るのが、五つの輪のオリンピックのシンボルだ。世界で最も知られたデザインの一つである▼近代オリンピックの父、クーベルタンが考案し、1914年に発表された。ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカ、アジア、オセアニアの五大陸の統合と連帯を表す。青、黄、黒、緑、赤の色は特定の国や地域を示すわけではないが、のびやかな広がりを感じる▼クーベルタンは「オリンピズム」を提唱した。スポーツの力で心身ともに調和のとれた人格を育てる。そしてオリンピックの場で互いを理解し、平和で幸福な世界をつくる―。五輪のマークにも通じる▼この気高い理念を汚したとしか思えない。あすで開幕から2年となる東京五輪のことだ。利権がはびこった「祭典」の裏側は、汚職や談合の裁判が明らかにしつつある。けれど全容解明にはほど遠い。責任の所在もはっきりしないままだ▼世界から集まり、力の限りを尽くした選手たち。その姿には感動を覚えたが、大会全体のイメージはどこかぼんやりしている。コロナが猛威を振るっていたせいなのか▼大通公園の五つの輪は東京大会を機に設置され、72年の札幌冬季五輪も記念する。輪を通して見る夏空は澄み切っていた。なのに心は晴れない。2023・7・22
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